太陽光発電の保守を行いやすくしようという動きは着実に進んでいるようです。先日も東大から新しい技術を開発したというニュースがありました(東大発の技術で太陽光パネルの異常検知を自動化)。
この技術は、基本的にはパネル側にセンサーを取り付けてパネル毎の異常を自動検出するというものです。低圧の発電所だとパネルの数は200枚程度なので、頑張れば人力でパネル異常を検出できますが、メガソーラーなどではとんでもない数のパネルがありますので、このような自動検出のシステムがあれば大変助かります。
このためにパネル毎の異常検出するシステムは既にいろいろ提案されてきました。Tigoのマキシマイザーなど草分け的で有名だと思いますが、日本でも産総研や他のメーカーから提案されていたと思います。今回の東大のものはどこに特徴があるのかなと思って記事を見ますと、電力線通信を使っていることが特徴のようです。それだけ言われてもメリットが判らないのですが、ノイズに強いとありますので信頼性が上がったのでしょうか。ちょっとこの辺りは不明です。
一番気になるのはコストですが、この記事では判りませんでした。Tigoのマキシマイザーの場合は名前のとおり太陽光発電出力を最大化する機能もあり、少なくとも2-3%は出力を上げることができますので、少々このような機能に投資しても十分ペイできます。これに対抗するにはそれ以上のコスト効果か機能が必要と思いますが、この記事ではその説明が不十分ですね。一番重要なところなのですが・・・、説明が悪かったのか、記者が理解不足なのか。
まぁ、このように保守の技術開発がすすみ関心が高まってくれることは有意義なことだと思いますので、情報発信ももっと充実してもらえたらと思います。
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