東芝、AIを使った電力需要予測システムを開発

東芝地域電力

経営不振の東芝にも明るいニュースはあるようです。高精度の電力需要予測システムを開発したというニュースがありました(地域の電力需要をAIが予測、東芝が新システム)。AIを使って電力需要予測をするというシステムは多くの会社が競って開発しているだろうとは思いますが、なんと東電がこのようなシステムのコンテストを行ったら100社も応募があったようです。東芝のシステムはその中で1位をとったとか。良かったですね。

 

東芝は生き残りのために事業の切り売りを行っていますが、エネルギー部門は残る事業のようです。エネルギー部門を残しても原子力は見通しがつかないし、先日紹介した太陽光パネル事業は中国の低価格攻勢で赤字になりかねないし、TMEICは分離しているし、難しそうだと思っていましたが、こういうものはやっていけそうなのですかね。

 

そう思っていると今朝の朝日新聞に東芝の記事が載っていました(東芝、ICT分野で資本提携検討、三井物産から数百億円)。東芝の事業は下図のように整理され、AIを使った事業はICT事業になるようです。

東芝各事業

そうすると今回開発された電力需要予測システムはICT事業になるのかな。しかし、このシステムはエネルギーやインフラのノウハウも要りそうですね。いずれも残す事業なので、うまく行けば残された事業で総合力を発揮できる・・・ということになるのですが、そううまく行くでしょうか。しかも上の図を見ると「事業ごとに分社化し、戦略を練る」となっていますので、うまく連携できるのでしょうか。

 

まぁ、外からこんなことを言っていても仕方がないのですが、逆にこういうことを考えていると東芝の今後を見るのが面白くなって来る・・・。東芝さんは大変でしょうけれどね。頑張ってくださいね。

 

取りあえずは、メモリー事業の売却がうまく行くことを祈っています。

 

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