再エネ発電所を設置しようとしても、電力会社から「送電線に空きが無い」という理由で接続を断られることがこれまでありました。しかしこれに対して、京大の安田教授から「送電線はガラガラ」と反論があったりして問題となり、電力会社も譲歩し始めています。東電でも千葉県で送電線への再エネ接続を拡大するというニュースがありました(出力制御前提に再エネ接続、東電が千葉で)。
当然ですね。そもそも接続する発電所を増やしたからと言って送電線に流れる電流が増えるわけではありません。需要が増えた時、つまり消費地で電力を多く使った時に、送電線を流れる電流が増えるわけです。「送電線に空きが無い」ので再エネを接続できないという話はおかしいわけです。
ただ、送電線につながる発電所が増えると(特に再エネのようなややこしい発電所が増えると)、調整作業が増える上に、電力会社の発電所の稼働率が下がるので、電力会社としては再エネを接続したくなかったのでしょう。既得権を守りたかったのです。そんな簡単な理屈はすぐに論破されて、電力会社も渋々再エネ接続枠の拡大に協力し始めました。
まぁ、再エネが増えると調整が難しくなるのは確かなので、そこは協力しなければなりません。従って出力調整には応じるという形で協力することになります。今回の千葉県の場合は500万kWまでなら出力制御が1%以内で接続できるそうです。1%ならほとんど問題ありませんね。発電所を出力制御対応にしなければなりませんが、再エネ側もそれぐらいは協力しなければ。
今後さらに拡大できるかという問題はありますが、とりあえずは一件落着。
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