IRENA(国際再生可能エネルギー機関)が定置型蓄電池のコストが2030年までに最大66%下がるという見通しを発表しています(「蓄電池コスト、30年までに最大66%下落」、IRENAが発表)。下落する根拠は示していませんが、2030年と言えばまだ13年もあり、テスラ社などによる近年の蓄電池の価格低下を考えると十分にあり得る話だろうと思います。
ただ日本の蓄電池はどういう訳か海外よりかなり高いような気がします。流通に複雑な仕組みがあるのですかねぇ。日本の蓄電池はテスラ社のものより倍ぐらい高いのではないでしょうか。
そのテスラ社の蓄電池でも、私の試算では、半額ぐらいになってくれないと投資回収が難しいような気がしていました。この記事に書かれている66%のコスト下落がテスラ社の蓄電池の価格に対してなら、十分に使えるようになりますね。日本のものは80%ぐらい下落しないとダメだな。まぁ、世の中、どんどんグローバル化していますから、日本の蓄電池も国際競争に勝てる価格になって来るだろうとは思います。
2030年あたりだとFITで産業用の太陽光発電の最初の20年買取りが終わる2年前になります。その時に蓄電池が66%値下がりしていると面白いですね。今でも住宅用の2019年問題で蓄電池が注目されていますが、住宅の場合は太陽光発電を自家消費するという使い方がありますので蓄電池の市場拡大に繋がっています。産業用の場合は自家消費できないので状況はちょっと違います。自家消費以外に産業用太陽光発電の蓄電池を使った新しい運用方法がその頃には考えられているでしょうかね。私も野立て発電所を持っていますので気になるところです。
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