昨日は3月の発電実績報告を行ったので、設備利用率(稼働率)の話が中断しましたが、続きを再開します。
これまでの話で設備利用率と1kWあたりの発電量(1日でも1年でも)は表現方法が異なっているだけで、太陽光発電の状況を示していることは変わらないと説明してきました。
どうも太陽電池屋さんは1kWあたりの1日発電量を良く使い(私もそうです)、電力屋さんは設備利用率をよく使う傾向にあるようです。
で、1kWあたりの1年間発電量は太陽光発電の売り上げを計算するときにとても便利です。例で示します。
今、4kWの太陽光発電システムがあるとして、1kWあたりの1年間発電量が1200kWhだとすると、1年間の発電量は
4 × 1200 = 4,800 kWh
住宅用の場合は余剰買取なので、自家消費が年間に800kWhぐらいあるでしょうから、売電量は、
4,800 - 800 = 4,000 kWh
FITの1kWhの買い取り価格が 38円 だとすると、1年間の売り上げは(税抜)、
38 × 4,000 = 152,000 円
となります。
その設備が160万円(1kWあたり40万円)ぐらいであれば、売り上げだけでも10年ぐらいで投資回収できることになります。
ここで使った1kWあたりの1年間発電量が1200kWhというのは十分可能な値です。私の家の昨年の屋根発電でも1300kWhを超える実績を出しています。昔は1,100kWhぐらいではないかと言われていましたが、多くの実績を見てみますと1,200 – 1,300 kWhぐらいありそうです。これなら自家消費が少々多くても十分に投資回収できそうですね。
設備利用率、1kWあたりの1日発電量、1kWあたりの1年発電量は同じことを意味していますが、使う場面でどれを使うか変わってくるようです。どれを使っても判るように、それぞれの対応表を作ってみました。下の表のようになっています。参考にしてください。
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