過積載によるピークカットの例

最近は日射も良くなり、太陽光発電の出力も上がってきました。

 

通常、日射の強い時はパネル温度が上がるので出力が抑えられ、なかなかパネルの定格の発電にまで至りません。従って、これを考慮してパネル定格をパワコン定格より大きくする、いわゆる過積載という手法が良く用いられます。私が持っている分譲発電所は、太陽光パネル60.48kWに対しパワコンが49.5kWの過積載になっています。

 

最近、私の発電所でもピークカットの例が見られました。下の図がピークカットの例です。

ピークカット

図の縦軸は1時間の発電量(kWh)で横軸は時刻です。50kWhのところで少し頭がつぶれているようになっているのが判るでしょうか。

 

ここの発電所には50kWの低圧分割の発電設備が5セットあり、私の発電所はその一つとなっています。図では5つの発電所の出力が全て示されています。私(道楽人)の分は青色の線で示されています。他の4つの発電所の線はほぼ重なっており、残念ながら私の発電所だけは他の発電所より少し低くなっていますが、全て同様に頭が少しつぶれています。

 

過積載の度合いが20%程度ならこのようなピークカットはほとんど見られませんが、今の時期は気温が低い割に日射が強いので、たまたま図のような結果となりました。

 

私の発電所では年に何度かこのようなピークカットが見られます。

 

過積載の割合が20%ぐらいなら、ピークカットの割合もこの図の程度です(1%ぐらい?)。年に何度かこのようなカットがあっても、ほとんど無視できる量です。

 

過積載の度合いが30%、40%と大きくなってくると、発電量とピークカットの両方が増え、どのあたりに最適値がくるかはパネルのコストによって左右されると思います。残念ながら、今のパネルコストでどの程度が最適値になるかは、あまりに複雑なので計算していません。

 

しかし、20%ぐらいならピークカットを考えずに設置することができるでしょう。むしろ怖いのは系統からの抑制かも知れません。

 

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