前回までスネイルトレイルの記事から気がついたことを紹介しました。私の運営している野立ての太陽電池にもスネイルトレイルが発現している訳ですが、取りあえず出力の変化は見られないため、のんびり構えています。ただ、将来に不安があることは確かです。解決策は明確ではありませんが、まず不安点を整理しておきたいと思います。
- 出力低下をうまく見つけることができるか
スネイルトレイルのできるパネルは全体の一部です。例えばスネイルトレイルの発生したパネルの出力が3割ぐらい落ちたとしても、全体の出力から見たらほんの数%の低下でしかなく、見つけることが困難です。
また最終的にはパネル毎に出力をチェックしなければなりません。これには相当のコストと手間がかかり、それでもうまく出力低下を見つけられないリスクがあります。
- 出力低下を証明することができるか
パネルの出力は定められた標準状態で測定することになっています。これを現場で行うことは極めて難しいですが、パネルを外して高いお金を出して検査機関で測るのは現実的ではありません。しかし、正規の測定方法を行っていないと、メーカーとの交渉でケチをつけられる恐れがあります。
- スネイルトレイルの発生を製造責任と言えるか
スネイルトレイルはマイクロクラックに伴って発生すると言われていますが、マイクロクラックは運搬や設置時の取り扱いの問題で発生したのかもしれません。これを理由にメーカーは製造責任ではないと言うかもしれません(たとえ設置時に発生したのであっても、それはセルの品質が悪かった可能性が高いと思いますが)。
- メーカーとうまく交渉できるか
私のような個人がクレームを出しても、上述のような理由を出してメーカーはまともに対応してくれない可能性があります。
これぐらいですかね。特に最後の問題は切実です。まぁ、急ぐ問題ではないのでじっくり取り組んで何かあった時にメーカーと交渉できる力をつけておきたいと思っています。とは言え出力に影響が出ないのが一番なのですが、モニタリングなどデータ解析に工夫して、ブログで情報提供していくつもりです。
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