シャープの経営再建をしている鴻海は、数か月前に太陽光電池事業を継続する方針を表明していました。太陽電池事業は中国の追い上げがきついので、どのように事業継続するのか気になっていましたが、もう少し具体的な内容が鴻海から報告されました(シャープ、米で住宅用太陽光再参入へ)。
米国での販売を狙うようです。これまで事業者向けに売り込んでいる蓄電池を使った省エネシステムを応用し、住宅用システムとして太陽電池をセットし販売するようです。前に鴻海が太陽電池事業の継続を発表した時、太陽電池と絡めて住宅用のエネルギー管理システムを狙うのかなと予想しましたが(シャープ太陽電池事業継続へ)、米国でやるとは思いませんでした。
日本での住宅用システムと言うのは少し複雑そうで(私が個人的に見ての話です)、この分野にはなかなか中国勢が入ってきていません。住宅用の太陽電池はほとんど日本のメーカーのものだと思います。住宅産業とのつながりが影響するのかもしれません。
米国の市場については良く判りませんが、鴻海自身にかなり営業力があるのでしょうかね。他に欧州や台湾での住宅分野、モンゴルやフィリピンのメガソーラーも狙うようです。日本市場はあまり意識していないようです。
いずれにせよ、太陽電池のコスト競争は厳しいと思います。これまでに鴻海はかなりのリストラをやっているのだろうなと言う印象はありますが、相当にシャープを叩き直すのでしょう。
どれぐらいで立ち直って来るか、太陽電池事業がどうなるか、ちょっと期待もしています。
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