竣工検査が大事だという記事がありました(トラブルを防ぐ竣工検査の意義)。私も賛成です。記事によると太陽光発電も2016年末から使用前自主検査が義務付けられるようです。500kW以上の発電所が対象ではないかと思いますが、それ以下の発電所でもやった方が良いと思います。
太陽光発電は確かにシンプルですが、けっこうな設備・工事が必要でお金もかかります。普通なら完成しても、正しく作られているか確認してからお金を払うものですね。検収と言うのでしょうか。しっかりしたところなら契約時に検収条件で竣工検査の実施を明確にし、契約書の文面に入れています。
竣工検査に何をするかと言うことは、この記事も参考になりますし、ネジや配線の緩みなどの検査の他に、ネットを見れば例が挙がっているのではないかと思います。要は「このように竣工試験をするぞ」という意思を示すことで業者への締め付けにもなります。
太陽光発電の場合はストリング毎の電気特性も採っておいた方が良いと思います。IVカーブ特性があるのが理想ですが、無理なら開放電圧でも良いので採っておけば後の参考になることもあるでしょう。
竣工検査の結果は文書化しておくことが必須です。写真も細かく撮って残しておきます。この文書は「完成図書」などと呼ばれます。竣工検査をして結果を完成図書にまとめ、内容を確認してやっと完成と言えます。
この辺りをしっかりやっている人は、おそらく運営もしっかりやっているでしょう。
これまでブームに乗って安易に作り、設計や監理が杜撰なところも散見されたため、太陽光発電について悪く言われることもありました。このように使用前検査や保守をしっかりやることが義務付けられれば、状況も改善されてくるでしょう。
コメントを残す