太陽光発電は再生可能エネルギーとして期待されつつも、出力が安定しないなどの理由で有効活用が難しいのも事実です。このためFITの高値買取りが終わった後の出口戦略がなかなか見えてきません。まぁ、20年間で元が取れたら良いと言ってしまえばそれまでですが、それだと普及促進にはほとんど貢献しませんからねぇ・・・。
岡山の美作では自治体が大規模メガソーラーを計画し、その出口戦略もいろいろ検討しているようです。そのなかで「直流産業」を誘致するというのがありました(国内最大級240MWで、「直流産業」誘致を)。こういう着想が活きれば良いなと思いましたが、まだ有望なアイデアはあまり無いようです。
記事では直流産業として電気分解のような化学産業や水素製造が挙げられています。確かに直流産業ですが、交流から必要な直流電源を作る方が経済的かもしれませんから、必ずしも電源に直流を持ってくるのが得と言えないところが難しそうです。
また、直流産業と言うだけでは美作で行う必然性が無く、もっと便利なところでやるという話になりかねません。地域性と結びついた直流産業であれば競争力も持てるのでしょうが、なかなかうまい話は無いのでしょうねぇ、・・・ぶつ、ぶつ。
太陽光発電を有効活用したいと昔からいろいろ検討されていますが、なかなか答えを出せていません。ただ、昔は業界だけで考えていましたが、今ではこのように自治体の方までが考えてくれるのは有難いことです。多くの人のアイデアで、うまく「直流産業」に結びついてくれたら良いですが。
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