Looopは太陽光発電のベンチャー企業ですが、なかなか頑張っていますね。新電力の新しい料金プランと蓄電池の新システムを発表しました(住宅太陽光で攻めるLooop、90万円を切る蓄電池と新料金プランを発表)。
どちらも良い着眼だなと思いますが、新料金プランの方は上記記事を見て頂くことにして、新蓄電池システムの経済性について少し検討してみたいと思います。
新しい蓄電池システムは、2019年から余剰電力買い取りが終了する、いわゆる2019年問題のユーザーに向けて開発した製品のようです。従って太陽光発電に繋いで、発電した電気を蓄え、自宅で使えるようにするシステムのはずです。
新しいシステムは4kWhで89万8000円だそうです。そう言われても良く判りませんね。
4kWhというのは普通の家庭に電気を供給するには少し小さいなと言うぐらいの容量です。オール電化の住宅だと10kWhぐらいは欲しくなりますね。蓄電池をフルに使い、また製品価格を100万円以内に抑えるため、Looopはこの容量にしたようです。
で、89万8000円が高いか安いかと言うと・・・、 非常にこのシステムを効率よく使えて、毎日4kWh全てを自宅内で使えたとしましょう(実際には雨の日などもあるので、もう少し少ないでしょう)。そうすると一年間での節約は、
26円/kWh × 4kWh × 365日 = 37960円
4万円にもなりませんね。これでは元を取るのに20年以上かかります。実際には30年以上かかるのではないでしょうか。そこまでバッテリーの寿命が持つか心配です。
経済性だけを考えるなら、この半額ぐらいになって欲しいところです。それはまだちょっと難しいかなぁ・・・、テスラのバッテリーシステムはかなり安いですが(テスラのパワーウォールは本当に安いの?)。
しかし、従来の製品から考えるとこの蓄電池システムでもかなり安くなった思います。多少高いですが、できるだけ東電から電気を買いたくない、できるだけ原発の電気を使いたくないという人は検討する価値があるかもしれませんね。
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