福島再生可能エネルギー研究所は産総研の一部のようなものですが、特に再生可能エネルギーの実用化技術に焦点を当てた活動を行っている印象を受けました。もともと震災復興の一環で地元企業の技術支援を行うのが目的であるため、再生可能エネルギー分野の最先端の研究で競争するというより、最先端の技術を地元の企業が取り入れるのを支援するような活動を目指しているわけです。
そのため既に提案されているような技術を、更に実用化のために細かく検討するような活動が多く、少し華やかさには欠ける印象もありますが、それでも今回の成果報告会には300人ぐらい聞きに来ていたように思います。発表内容でもPERCセルやバックコンタクトセルの高効率化、モジュールの信頼性向上、パワコンのスマート化、気象からの発電予測など既存の技術の検討が多かったですが、これらを地元の企業と共に行い、彼らの役に立っていると思います。
私の記憶が確かなら、日本カーネルシステムの高速IVカーブトレーサやバイパスダイオードチェッカーは、この研究所との共同で開発されたと思います。実用性が高く、良いものを開発しているなと言う気がします。こういう活動って好きですね。
最先端の研究という訳ではありませんが面白いので、今後も注目していこうと思っています。
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