産総研の太陽光発電成果報告会2016に行ってきました

産総研PP

昨日、今日と産業技術総合研究所(AIST)の太陽光発電研究センターの2015年成果報告会に行ってきました。資料は公開されていて「AIST成果報告会2016資料閲覧」からダウンロードできます。昨日のブログでも少し触れましたが、今年の発表は地味な内容であまり目立ったものはありませんでしたが、概要をざっと報告します。

 

  • 結晶系シリコン太陽電池

結晶系では産総研でPERCなどの太陽電池を作る体制を整えたようです。それ以外の発表はあまり印象がありません。薄膜系では、タンデムやHITなどで高効率を狙うためにアモルファスシリコン薄膜や界面の研究が継続されています。HITは産総研でも支えて欲しいですね。

 

  • 化合物太陽電池

発表の多かったのはペロブスカイト、CIGS系。効率向上を目指し材料を調整していろいろ試みているようです。ペロブスカイトはやはりまだどうなるのか判りません。CIGSはもう少し効率向上が期待できそうな気がします。

 

  • スマートスタック

これは産総研の独自技術と言えるでしょう。太陽電池を積み重ねる技術ですが、別々に作った太陽電池をパラジウムナノ粒子?を用いてうまく張り合わせるものです。独自技術なので興味深いですが、うまく発展してくれればと願っています。

 

  • 太陽電池の劣化について

PIDに関する報告が多くありました。PIDは解明されたのかと思っていましたが、詳細はまだ解明されていないようです。しかし、ガラスからのNaが原因で、EVAを工夫して防ぐという基本的な線はできているようです。また、EVAの劣化についても多く発表がありました。いずれも酢酸が分離して劣化を引き起こす恐れがあるというものでした。残念ながら、マイクロクラックやスネイルトレイルについての報告はありませんでした。これらはあまりアカデミックでないのかもしれません。

 

  • その他

他にもいろいろ報告がありましたが、私が印象的だったのは非接触でモジュール内の電圧分布を調べるものです。皆さんも興味あるかと思いますのでURLを下記に示します。

 https://unit.aist.go.jp/rcpv/ci/results/past_presentation/2016/poster/P67.pdf

 

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