昨日NTTがFITを使わない太陽光発電事業に乗り出す話を取り上げましたが、またまたNTTのニュースがありました。なんと東電と組んで再生可能エネルギー利用促進の会社を作るそうです(東京電力:NTTと新会社 再生可能エネルギー利用促進)。
実はNTTというのは太陽光発電や蓄電池のノウハウを結構蓄積しています。NTTは全国24時間の通信を維持するために通信基地を大量に運営していていますが、それらには僻地であっても非常時でも運転できるように信頼性の高い電源が設置されます。このため蓄電池や太陽光発電を用いた電源も昔から使っていたためです。
今回はNTTが持っている大量の通信基地の鉛蓄電池をリチウム蓄電池にリプレースし、その際にできる余剰スペースに蓄電池を追加設置し、太陽光発電など再エネの余剰電力を蓄電するのに利用するというストーリーのようです。
考えましたね。これもグッドジョブという気がします。最近流行の言葉で言うと、分散した太陽光発電や蓄電池をアグリゲーションしたVPP事業を始めることになりますが、NTTは既にかなりの太陽光発電や蓄電池システムを持っていると思われますので、事業規模もかなり大きくなると思います。
一方の東電も頑張りますね。昔、電力会社は太陽光発電の敵のような存在でしたが(笑)、最近は協力的になっている気がします。例の送電線ガラガラ問題にも思ったより前向きに解決策を考えている印象を受けています。今回のNTTとの協業でも東電が前向きに取り組み、太陽光発電の余剰電力を電力の需給緩和などに利用出来たら面白いことになりそうです。また、例のフィンテックを使う「あしたでんき」(フィンテックの雄が電力取引に進出)とも連携できそうですね。どうするのかな。
電力分野、少しずつですが様子が変わってきていますね。しかもそこに太陽光発電が大きく絡んでいるのが嬉しい! これからが楽しみ。
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