住宅用太陽光発電と産業用低圧太陽光の販売動向の調査レポートが発表されています(太陽光の「事業用低圧」、今年度は1.2GWに縮小)。住宅用と産業用低圧について2016年、2017年の実績と2018年の予想が下図のように示されています。
まず住宅用は2016年に比べて2017年は少し減少したものの、2018年は微増の予測です。FIT買取り価格の低下で設置が減少気味であったものが踏みとどまったようで、この点は歓迎ですね。住宅用太陽光発電システムは屋根と言う遊休スペースの利用であり、迷惑をかけるようなこともほとんど無いので、できれば増えて行って欲しいと思っています。
一方の低圧産業用はずっと減少傾向ですね。もともと低圧の50kW以下というのは電力事業としては小さすぎる面があったのが、FITの普及促進にのって異様に大量に設置されたきらいがあります。その後、FIT買取り価格の低下に従って、単に金儲けだけが目的だった人は退場していき、設置数も減ってきているのでしょう。まだ過去の認定で設置する人が残っているでしょけれど、この分野はもっと減ると思います。これまでの異常を是正する過程ですかね。産業用低圧は遊休地を持っている人で、太陽光をうまく導入・運用できるノウハウを持った人の需要が残るぐらいでしょう。
まぁ、調査結果は順当だと思います。個人的には、住宅用がもう少し増えていって欲しいなと言う気持ちはありますが、産業用は低圧より大規模な発電所を健全に作り運営する形に移っていって欲しいと思います。
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