国が行う実証プロジェクトはどうしても難しい名前になりがちですが、「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業補助金」というのもなかなか難解ですね。
これは、電気の利用者(需要家側)が持っている小さな発電設備や蓄電池・省エネなど(リソース)を制御し、全体であたかもひとつの発電所(バーチャルパワープラント、仮想発電所)のように運営しよう、というようなプロジェクトですね。また、このようにいろいろなリソースをまとめて制御・運営していくことをアグリゲーター事業とも言い、「VPP(仮想発電所)アグリゲーター事業」という項目が前記の難しい名前のプロジェクトの一つにあるようです。そこにエネルギー・オプティマイザーという会社が応募して採択されたようです。下図のようなシステムを作るそうです。
2019年以降、高値買取り期間を終了した多くの住宅用 太陽光発電が新たな売り先を求めてくるでしょうから、それを狙って、他の蓄電池や発電システムと共にまとめて制御して仮想発電所にしようという動きが一気に加速すると見られています。上記のプロジェクトもそのビジネスを狙っている訳ですね。私も関心を持っています。
で、この記事だけではエネルギー・オプティマイザーのプロジェクトにどのような特長があるのか判りませんでした。他にも同じようなことをやっているところはいっぱいありますからね。とにかくこの会社は仮想発電所の技術には実績があるようなので、何か面白いシステムになるかもしれません。
私は単に技術的興味を持っているだけでなく、自分の家にも太陽光発電がありますから、FIT終了後にこれをうまく運用したいという考えから、このような新しい動きも理解しておきたいと思っています。
この記事を読むと、確かに住宅用太陽光の電気を買い取ってVPPとして運用するようですが、私が気にしているのは、彼らの論理で電気を買われるのではなく、こちらの自由度あるかどうかという点です。彼らはできるだけ安く電気を調達したいでしょうけれど、こちらもできるだけ高く電気を売りたいですからね。まぁ、その辺りのことは結果を見ないと判らないかも知れません。
ホントにFIT終了後の太陽光発電はどうするのが一番賢いでしょうねぇ。この辺り、一工夫できると面白いだろうなと思っています。
コメントを残す