いやぁ、大胆ですね。カリフォルニア州では2020年から新築住宅に太陽光の設置を義務付けるそうです(米加州で「住宅太陽光の設置義務」、その真意は?)。当然、住宅はコストアップになりますので、「よく州民は受け入れたなぁ」と思いますが、いろいろ考えられているようです。
まず、住宅コストアップの問題については、太陽光を乗せることで住宅の省エネ効果も上がり(厳密には同時に行われる省エネ施策の効果が大きいが)、光熱費の低減効果で初期投資の増加分は回収できるそうです。日本とアメリカでは電気代も工事費も違いますので、計算の妥当性は判断できませんが、このような考えが政策に取り入れられていることは凄いなぁと思います。
で、全ての新築住宅に太陽光が設置されるようになると、昼間の電力需要は太陽光で抑えられますが、夕方に太陽光の出力が下がってくると電力重要が急に増加する「ダックカーブ」現象が起こり、系統が不安定になることが懸念されます。加州ではそこも考えていて、太陽光に蓄電池設置を設置するオプションもあるようです。蓄電池の運用は系統側の要望に合わせることが必要ですが、逆にダックカーブへの対策ノウハウが得られて、今後の太陽光普及に役立つかもしれません。
しかしホントに大胆な政策ですね。日本では無理かもしれないなぁ。
コメントを残す