ネクストエナジーがPERC技術を使った太陽電池を販売

(カテゴリ: 太陽電池技術)

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ネクストエナジー

ネクストエナジー社を私が知ったのは、分譲太陽光発電所を調べていた時だったと思います。名前だけは覚えていましたが、あまり詳しくはありません。同社が新しい太陽電池を販売すると発表しました(ネクストエナジー、新技術PERCセルを採用した新製品・・・を発売)。ネクストエナジーは太陽電池を作る会社ではないと思いますので、多分、OEMで太陽電池の販売を行うのでしょう。

ここで出てきているPERC技術というのは、以前にこのブログでも取り上げましたように(PERCはHITのライバルかな)、これからの太陽電池技術として、パナソニックのHIT技術とともに注目されているものです。PERC技術というのは絶縁膜によって表面で発生しやすいロスを抑えるというもので、欧州で開発された技術だと思います。

 

既に基本特許の期間が切れているのか、PERCの技術を使う会社が多く出てきています(欧州ではSolar WorldやREC、韓国のハンファQ-Cells、中国のトリナソーラーやサンテックなど)。日本では日立がトリナソーラーのOEMで販売していると思います。

 

私がブログで書きましたように、PERCとHITは一見、似たところがありますが、全く違う技術です。最近、シャープがHITの技術を使った太陽電池を開発しようとしていますが(シャープの逆転打となるか、NEDOプロジェクト)、HIT技術を導入しようというメーカーはPERCに比べ少ないようです。どちらも結晶系シリコン太陽電池に関する技術ですが、PERCは単に絶縁膜で保護するのに対し、HITは発電層としてアモルファスシリコンを利用するためノウハウが多く難しいのかもしれません。

 

私は日本人であるからか、どうしてもHIT技術に頑張ってほしいと思いますが、比較的容易に導入できるPERC技術は魅力的なのでしょう。逆にHITは難しい技術だから、うまく行けば日本が有利に立てる可能性を有しています。

 

今、シャープはHIT技術とバックコンタクト技術を融合させた技術を開発しようとしています。うまく行けばPERCを凌ぐことができるかもしれません。

 

タイトルから少し話がずれてしまいましたが、HIT対PERCの競争は面白そうです。

 

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