シャープが太陽電池の安全点検・交換を行うと発表しました(シャープ、“瓦型”住宅用太陽電池モジュールの点検・交換を無料で実施)。交換まで行うのは2003年2月から2005年6月までに製造した10機種、点検だけ行うのは2005年7月から2006年1月までに製造した10機種。
確かに2003年から2005年頃の太陽電池で不良が多発したということを風のうわさで聞きました。私も設置後におかしくなった屋根太陽光発電を発見したことがあり(本日の屋根太陽光発電量(1/22)とPVトラブル例)、調べてみると他でも同じような例があったことを知りました。このトラブルの時はメーカーが飛んできてパネル交換を行ったようですが、まだ他にも不良かどうかよくわからないまま放置されているパネルが多くあるのではないかと思います。10年以上昔に設置されたものなので、稼働期間中の損失もバカならないと思いますが、そこは泣き寝入りになってしまうのでしょうね。
とにかく10年以上昔の製品に対して、点検して交換までしてくれるというのはユーザーから見ればありがたいことですね。もっとも、太陽光発電でも下手をすれば接触不良から火事を引き起こすものもあるので(屋根一体型の太陽電池から発火)、メーカーとしては安全を重視したのでしょう。
ここで問題になっているのは“瓦型”の太陽電池ですけれど、野立てに使うような普通の太陽電池はどうなのでしょうね。あの時期の太陽電池は普通のものでも問題があって、接触不良が報告されています(「絶パネル」太陽電池会社A)。接触不良で焦げてしまったモジュールもあるようです。住宅の場合は火事を起こす恐れがありますのでメーカーも心配でしょうけれど、野立ては様子見というところでしょうか。ちょっとわかりません。
まぁ、シャープも経営不振の時は余裕がなかったのでしょうけれど、今はこのような措置をとれるところまで回復したのでしょう。鴻海の経営も、儲け第一でなくこのように丁寧なところがあるようなので、ちょっとほっとしました。
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