続 不良パネルが発火するプロセス

昨日の続きです。不良パネルが発火する件です。不良パネルが発火を起こすプロセスの第3段階で、パネル内の配線不良で電流がバイパス回路に常時流れるようになった時に、バイパス回路が焼け切れてしまう(「不良太陽光パネルは、こうして発火・延焼した」を参照)ことが問題だと指摘しました。

 

このバイパス回路の重要な部分はバイパスダイオードと言われ、パネルの出力リードを出すところに在ります。この部分はジャンクションボックスとか端子ボックスとか言われています。昔はこのボックスがもっと大きかったのですが、最近のパネルはずいぶん小さくなり、しかもバイパスダイオードなどが封止されたようになっています。

ジャンクションボックス

最近の太陽電池セルは大型化していますので、電流も8Aぐらいになります。バイパスダイオードに常時この電流が流れるとかなり発熱するでしょうね。しかし、ボックスが小さくて封止されたようになっているため、熱が逃げられず異常過熱することは十分に考えられます。昔のようなボックスだと、ダイオードに放熱フィンをつける余裕があり、熱の逃げるスペースもあったのですけれどね。

 

このボックスをもっと安全に作ることは技術的には簡単なことです。確かに多少コストアップになるかもしれませんが、大したことは無いでしょう。そんなことから、私はメーカーに安全なボックス構造のパネルを作って欲しいと思っています。とくに火災事故に発展しかねない住宅用のパネルはね。

 

今後のメーカーの対応が気になるところです。

 

 

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