大和ハウスのRE100への取り組みを紹介する記事がありました(大和ハウス工業、自社消費電力のすべてを再エネで賄う「完全再エネ100%」を2040年に実現へ)。RE100というのはこの記事のタイトルにもあるように、その会社の電力をすべて再エネで賄う国際運動のことで、日本からの参加はまだ少ないのですが、大和ハウスはかなり初期から参加しています。またRE100に参加していても、多くの会社が再エネ電源を外部から購入しているのに対し、大和ハウスは自社で再エネ発電して賄うことを目標としています。
この目標はなかなか挑戦的ですねぇ。大和ハウスの積極性が伺えます。それは良いのですが、「おやっ」と思ったのはその実現方法。もちろん大和ハウスで再エネ発電所を建設していくのですが、その多くはまずFITで売電し、FIT期間終了後に自社消費に切り替えて再エネ100%を実現していくそうです。
少し説明が必要ですが、日本ではFIT売電の電気はFIT電気と見られ、再エネ電気としては認められません。これはFITの場合は事業者でなく国民が投資負担していると見られるからです。しかし、この考え方は国によって異なり、FIT電気であっても再エネ電気と認められる国もあるそうです。この辺り不公平ですね。仕方がないのかな?
しかし、日本の場合でもFIT期間が終わり自社消費にすると再エネ電気と認められるということらしいですね。再エネ投資を負担したのは国民であるという点は変わらないと思うので、何かちょっと変な気もしますが・・・。結局は日本も同じで、ただFIT期間中は国民の目もあるので事業者を再エネ発電者と見なさず、FITが終了して国民負担が表面的に見えなくなってから認めるというだけの話だったのですね。うまいことやったなと言うか、何というか・・・。
まぁ、ともあれ、事業者が再エネ導入に積極的になれる点では歓迎します。
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