カリフォルニア州は再エネ導入が進んでいることで有名ですが、今度は大規模バッテリーシステムを導入するというニュースがありました(Storage will replace 3 California gas plants as PG&E nabs approval for world’s largest batteries)。英語なので読み違えているかもしれませんが、カリフォルニア州は老朽化したガス発電プラントの代わりに227万kWhのリチウムイオンバッテリーシステムを導入するそうです。
227万kWhと言うとどれぐらいの大きさになるのでしょう。車のバッテリーが約1kWhの鉛バッテリーなので、リチウムイオンだとそれよりやや小型のものが227万個、と言ってもちょっと想像がつかないですね。とにかく膨大なシステムです。バッテリーシステムとしては世界一になるとか。ちなみにこれまでの世界一は南オーストラリアの10万kWhだったそうです。
しかしガス発電をバッテリーでリプレースすると言っても、バッテリーは発電するわけではありませんから、妙な気がしますね。このガス発電所は発電能力58万kWで、どうもピークや変動対応に使われていたのではないかと思います。ガス発電は立ち上がりもレスポンスも速いですからね。バッテリーシステムも出力は57.5万kWとガス発電とほぼ同じで、227万kWhということは4時間分の容量を持ことになります。つまり短期応答のためですね。これで間に合うということは、もとのガス発電も短期対応のシステムだったのでしょう。
記事によると、ガス発電の老朽化対策として初めは他からの電力調達で対応しようとしていたようです。それがバッテリーを導入する方が安くつくと判り、導入するに至ったようです。「バッテリーの方が安くつく」というのは驚きですね。いくら海外のバッテリーが安いと言っても、またピーク電力の調達コストが高いと言っても、もうバッテリーの方が安くつく時代になっていたのですか。いったいバッテリーの導入コストはどれぐらいなのでしょう。
記事にはバッテリーの導入コストには触れていませんでしたが、未確認情報だと百数十ドル/kWhとも。えーっ! そんなに安いの? 日本だとその5倍から10倍しますね。そんなに安いなら太陽光+バッテリーが市場競争力を持つ日なんてすぐに来そう!
まぁ、まだ未確認なので何とも言えませんが・・・。カリフォルニア州の人よ、日本にもこんなシステムを入れてほしい!
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