太陽光発電は不安定な電源で系統に悪影響を与えると一般的に言われていますが、逆にメガソーラーが系統の安定化に使えるという記事がありました( 「メガソーラーは系統の安定運用に貢献できる」、米ファースト・ソーラー技術幹部に聞く)。
一言でいうと、メガソーラーでスタンバイ電源を作り系統安定化のために運用するという方法です。記事で報告されている例では太陽光発電の1割をスタンバイにし、系統安定化に寄与したということです。
1割をスタンバイにしてもコスト的には十分に見合うほど太陽光発電が安くなっているため、この方法は十分に現実味があると言っても良いでしょう。また、太陽光発電は高速の応答が可能なため、回転系の発電機をスタンバイにするより効果があるようです。もちろん良いことばかりでなく、太陽光発電は夜間は使えませんし、天気の悪い時は安定化効果が低くなります。
本当はこれに蓄電池が加われば良いのですが、米国でもまだ蓄電池は高くて難しいようです。その点は記事でも認めていますが、蓄電池は今後コストダウンが確実に見込めるとしています。そこまで行かないと本当の系統安定化にはならないところがちょっと辛いですね。
今後はこのように再生可能エネルギー普及に向けた系統運用の技術開発が進んで聞くと思われます。どれぐらいのスピードで進んでいくのか判りませんが、一歩ずつ実績を重ねていって欲しいです。
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