今年も相変わらずPV EXPOに行ってきました。私自身はもう発電所を作る予定はなく、保守も十分行っていますので、特に情報収集する必要は無いのですが、まぁ、趣味の延長のようなものですね。
一番興味を持っているパネル関係では、日本のメーカーで出展しているのがシャープだけという寂しい状況でした。しかし、会場は結構にぎわっていたと思います。パネル技術はもう煮詰まっているのかもしれませんが、細かいところで技術の進展は見られました。まずセルを重ねるように並べたパネル。下図のイクリプスモジュールと書かれている図がその説明ですが、構造が判りますかね。
言葉でいうと、インターコネクタを使わずにセルの裏面の端を隣のセルの表面の端に重ねて直列接続していく方法です。もう何十年も前にこの技術は公表されていますが、やっと製品化されたのですね。何社かからこのモジュールが出されており、ちょっと感慨深いです。他にはハーフカットセル、マルチバスバー、両面セルなど細かい工夫のパネルが随分と増えました。見た目もちょっと変わってきましたので、なんとなく進歩した印象は受けます。とにかく頑張っているのは中国のメーカーでした。
太陽光発電所の販売もいくつかありました。しかしほとんどの案件は「表面」利回りで10%ほどですね。「表面」で10%だと実際のキャッシュフローで手元に残るのは2-3%ぐらいじゃないかと思います。へたに融資を使うと赤字になるかもしれません。「表面」だと12%ぐらい欲しいところですよ。私はもう発電所を作る予定は無いと書きましたが、自宅近くで良い案件があれば購入を考えても良いと思っていましたが、良い案件などありませんでした。
あとはメンテナンス機器やモニタシステムが少しずつ改良されて、少しずつ安くなっているような気がしますが、どちらも自分が使っているものに満足していますので買う必要が無く、様子を見るだけでした。
ということで、来年も展示会には来ようと思っていますが、できれば日本のメーカーのもう少し元気な姿を見たいところですね。
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