ソーラーフロンティアが1cm2CIS太陽電池の世界最高記録を更新しました(世界最高の変換効率23.35%、CIS薄膜太陽電池セルで達成)。
太陽電池と言えば結晶系シリコンが主流で、CISはマイナーな存在ですが、90年代からそれなりに使われていました。初めの頃はヨーロッパの技術が進んでいましたが、今では日本のソーラーフロンティアがトップメーカーですね。
そのソーラーフロンティアが、同社の持つ世界記録を更新したわけで、めでたい話です。そこは良いのですが、この記事のタイトル、何も知らない人が読むと、全種類の太陽電池の中で世界最高を達成したように思うでしょうね。これはあくまでCIS太陽電池の中での話であって、太陽電池としては結晶シリコン系やGaAsの変換効率の方が上です。記事をよく読めば「CIS太陽電池の中で」となっていて判りますが、そこまで読む人は少数派でしょう。紛らわしいですね。
で、この効率は1cm2のセルでの話です。このレベルだと、モジュールの生産段階になると20%を超えるのは難しいのじゃないかな。まぁ、それでも結晶系シリコンに近い効率を達成していますので、あとはコストを押さえることができれば利用価値はあるでしょう。
パネルメーカーは総じて苦しい中で、ソーラーフロンティアは頑張っているようです。
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