米国テスラ社のパワーパックは蓄電池の価格破壊をするような低価格で有名で、太陽光発電への応用にも強く期待されています。今回の記事は太陽光発電ではありませんが、近鉄がVPPの機器としてテスラ社のパワーパックを42台導入し、電力需要のピークカットなどの効果を見ていくようです(近鉄、Teslaの大容量蓄電池システムを導入—電力負荷ピークカットと停電対策に)。
記事では200kW、7098kWhの蓄電池システムとなっていますが、200kWは4200kWの間違いですね。
で、近鉄が想定しているピークカットの効果は当然あるでしょうけれど、問題はコスト効果があるかどうかです。プロジェクト成果の金額に関することは公開してもらえないでしょうが、VPPとしての技術的成果についてはどれぐらい公開されるでしょうね。
このプロジェクトは関電の「関西バーチャルパワープラントプロジェクト」の一環として行われているらしく、更に調べてみるとこの関電のプロジェクトは経産省の「平成30年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」を受けて行っているようです。国費補助を受けているなら主な技術成果ぐらいは公開して欲しいですね。そこが公開されたら、テスラのパワーパックのコストは想定が付きますから、コスト効果を推定するのは難しくありません。
いずれにせよ、蓄電池に関する活動が活発になっていけば、蓄電池の価格も下がるでしょう。どんどん前向きに取り組んで欲しいと思います。
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