太陽光発電販売会社の広告記事ですが、実際に発電所に投資された投資家へのインタビュー記事を読みました(実際に太陽光発電投資をされた投資家様に聞いてみました)。一言で言えば、嘘は書いていないですね(笑)。少し中身を検討してみましょう。
まずこの投資家はかなりの資産家ですね。自宅を持っていて、既に屋根に11.7kWの産業用太陽光発電を設置しています。一般的に、屋根太陽光を経験している人が野立ての太陽光に投資したら、成功する確率が高いと思います。この記事もその一例でしょう。
さて、野立ての投資の方は86.4kWの21円案件と97.2kWの19円案件の2基で3800万円です。ローン返済は230万円/年で、売り上げは375万円/年になるとのこと。過積載の場合の発電量は予測が難しいですが、375万円はあり得る値だと思います。そうすると差し引き145万円/円が残ります。20年で3000万円になりますね。この記事の副題に「太陽光発電の投資で3000万円を稼ぐためにしたこと」と書いてあるのは嘘とは言えません。
ただ、そこから固定資産税(20万円/年ほど)、保守費(20万円/年ほど)、保険(10万円/年ほど)などを差し引くと(自分で保守する場合は保守費はかかりませんが)手元に残るのは100万円ほどですね。従って20年で確実に残るのは2000万円ほどと考えておく方が安全でしょう。
また上記以外に、途中での故障対策費や最後の廃棄処分費を心づもりしておいた方が良いと思います。私はそれぞれに100万円ぐらいを想定しています。
いずれにせよ、キャッシュフローで見ると利回りは3%を切りますね。3%ぐらいなら不動産投資でもそれほど難しくなく確保できます。それに不動産投資の場合は20年後でもかなりの価値が残っていますから、実質的にはずっと得でしょう。やはり買取り価格の低下で、もう太陽光発電はそれほど良い投資とは言えないようになりました。
これからは案件内容をしっかり確認していかないと損するかもしれません。
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