日経の「イブニングスクープ」で、送電線が容量不足に陥っているという記事がありました(再生エネ、送電線使えず 東日本で5割「空き無し」)。
これ、ホントにスクープですかね? 送電線の空き不足については昨年までよく言われましたが、昨年末に京大の安田先生が「送電線は実はガラガラ」と指摘し、その後議論がありましたが、電力会社も譲歩し始めて送電線の空きを認め一部開放し始めています。日経の記事を読むと、その辺りの経緯に全然触れずに、いきなり一年以上前の話をしているだけのような印象を受けますね。なぜ「イブニングスクープ」となるのか良く判りません。
技術的な話はややこしいので省略しますが、結局、送電線の空き不足というのは、電力会社が既得権を守るための言い訳に過ぎないと私は思っています。最近電力会社が譲歩し始めたのは、後ろめたいからでしょう。もっと譲歩すべきだと思いますが、日経は電力会社の更なる譲歩を求めてこの記事を書いたのでしょうか? それにしては「分散型電源の普及で送電線の在り方が問われる」と再エネに責任を課するような締めくくりです。電力会社を守るためにこの記事を書いたのでしょうかね。表現が中途半端です。
電力会社の更なる譲歩を求める記事であって欲しいのですが、それなら少し譲歩したことをもっと評価し、そのうえで圧力をかけていく方が良いように思います、まぁ、これは好みの問題でしょうけれど・・・。とにかくこの「イブニングスクープ」は狙いが良く判らない記事でした
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