国立環境研究所が太陽光発電による土地改変の実態調査をしたそうです(太陽光発電で失われた土地の1位は「里山」、国立環境研究所が全国調査)。この記事によれば太陽光が利用している土地の大部分は「里山」に相当する環境だそうです。たしかにそうなることは十分考えられます、太陽光の適地は南向きの緩斜面ですからね。それにしてもこの「失われた土地の1位は里山」という表現は、何となく太陽光に対する敵意が感じられて嫌ですね。
たぶん、国立環境研究所は単に実態調査をしただけで、調査結果に対してこのような言葉を使ったのはメディアの独断だと思います。実態調査をすること自体は重要ですから文句はありませんが、メディアは結果を適切に伝える責任があると思います。
で、この表現が嫌なのは、読んだ人に「里山を破壊している張本人は太陽光だ」という印象を与えてしまうからです。確かに太陽光の利用地の1位は里山なのでしょうが、里山を破壊している1位が太陽光であるという印象を与えてしまうからです。恐らくそうではないと思いますね。例えば、関東の山裾の様子をグーグルマップで見てみれば、実に多くの土地がゴルフ場になっていて、太陽光の設置などは微々たるものに見えます。里山を改変している業種は他にも多々あるのではないでしょうか。
ま、このように言われるのは、太陽光がそれだけ普及したことと、本当に里山を破壊している不届きな太陽光も散見されるからでしょう。最近はそのような不届きな太陽光の設置は減ってきているような気がしますが、やはり悪いものは悪いと認めなければなりません。我々の側でも不届きな発電業者が出てこないように自主努力していくことが重要でしょう。この記事も最後のところで太陽光の開発に規制を設けることで環境保護を強化する必要性を指摘しています。結論は正しいと思いました。
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