NHKが「再生可能エネルギー導入拡大へ送電網の容量倍増計画案まとまる」というニュースを流したようです。何でも、地域間連系線の容量が倍増されるということで、これは再エネ普及の有力な促進になると言われてきた課題だけに、とりあえず歓迎ですね。
しかし、これまで難しいと言われてきた課題がそんなに簡単に解決できるのかなと思って記事を見てみますと、今のところは計画の案が出てきただけで、増強が決まった訳ではありませんね。まぁ、そりゃそうだろう。
記事の内容を見てみます。この計画案を纏めたのは「電力広域的運営推進機関」という組織で、電力の地域間連系のような問題を扱う公式機関のようです。この機関のHPを見ても、今回の連系線増強の話は見当たりませんでしたが、信頼できる話と考えましょう。この機関の計画では、北海道－本州の増強容量を800万kW、九州―本州間の増強容量を556万kWと具体的な値を出していますし、かかる費用も具体的に4兆8000億円と見積もっていますから、かなりの確率で実施されるのでしょう。
ただし、いつになるのかは全く不透明です。巨額の費用が掛かる計画ですからね。当面の温室効果ガス削減目標になる2030年には間に合わせるのは難しいでしょう。しかし、2050年には間に合うだろうと思います。計画内容は多少修正され、時間もかかるでしょうが、連系線増強は長年の課題でしたから、進んでいくと思います。そうなると再エネの普及も楽になっていくでしょう。
とにかく巨額の費用の掛かる計画ですから、合理的に進んでいくことを期待します。
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