ウィグル人権問題が太陽光発電にまで影響するとは思っていませんでしたね。シリコンの生産が新疆ウィグル地区で行われているらしく、「資源総合システム」の調べでは2020年の世界のシリコン生産能力のうち75%が中国で、しかも48%が新疆だけで世界の48%の生産能力とのことです。新疆では労働者が1トンあたり700円でシリコンを砕き、その上、軍事訓練を受けさせられているという噂もあるそうです(ウィグルの強制労働疑惑、太陽光パネル工場でも浮上)。
シリコンが新疆で生産されていたとは知らなかったですね。これで制裁などの国際紛争が激化するとシリコン価格が上がることは十分に予想されます。別の記事(ウィグル問題太陽光発電に影 パネル主原料5倍に高騰)によりますとすでにシリコンとパネル価格は下図のように推移しているようです。確かにシリコンは5倍、パネル価格は2-3割上昇しています。
ウィグル人権問題は簡単には解決しそうにありませんから、これから恒常的なシリコン価格の値上がりになるかもしれません。やっかいですね。しかし、人によって見方が異なるかもしれませんが、これまで中国のパネル価格は安すぎたきらいがあり、これによって価格が適正化されるのではと言う期待もあります。中国以外の国のシリコンや太陽光パネルの競争力が改善されてくれたら良いのですが・・・。
ただ、中国人は商売がうまいですからね。人権問題で対応したかのような顔をして、少し価格を吊り上げ、結局は中国の得になるように行動するような気がします。シリコン価格もパネル価格も少し上昇しますが、中国の競争力は保てるぐらいのところに落とし込むのではないでしょうか。それでも人権問題が解決したら良いですが、そう簡単ではないでしょう。
今後の推移をよく見ておきたいと思います。
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