今回は簡単な小道具についてご報告します。
昔は今のように太陽光発電用の測定器はほとんど無かったので、現地でとりあえずパネルがまともに動いているかどうかを、日射計と電流計で確認していました。太陽電池の電流はパネル温度には関係なく、日射強度にほぼ比例しているので、この2台を持っていれば大体の様子が分かります
- 日射計
私が使っている日射計はTENMARSのSolar Power Meter TM-206というもので、アマゾンなどから1万円ぐらいで購入できるでしょう。
日射を厳密に測定するにはサーモパイルというものを使った高級な測定器が使われていますが、そんなものは現場の作業には必要ありません。このような簡単な日射計はSiセンサーで測定していると思いますが、その方がかえって太陽電池の評価には適しています。
- 電流計
いわゆるクランプメーターというものを使うのが便利です。クランプメーターは電線をつかむだけで簡単に電流が図れます。汎用品なのでどこでも売っていると思いますが、私は小型で0.01Aの位まで直流電流が測れるものを使っています。太陽電池の電流は8Aぐらいのものが多いので、これぐらいの分解能がある方が良いでしょう。クランプメーターは交流電流しか測れないものが多いので、直流が測れることを十分確認してください。これも1万円ほどです。
この2台を使ってどのように太陽光発電を評価するかは、簡単に言うと、
- パネルの最適電流を調べる(パネルについたラベルに印刷してある)。
- 日射強度と電流を測る。
- 測定した電流と最適電流の比が日射強度に一致していることを確認する。
ということになりますが、分かりにくいと思いますので、具体的な現場作業の形でまた報告したいと思います。
コメントを残す