この前のPV EXPOの時、太陽光発電のモニタリング装置をいろいろ見て、いくつかの手法があることに気が付きました。そのうちの一つには既に私が指摘した、全体の出力/パワコンの出力/ストリング出力のどれをモニタリングするかという問題もありますが、それ以外にも、情報をパワコンから/電力線から、のどちらから採るかという問題もあります。
パワコンから情報をとる場合は、モニタリング装置が対象のパワコンの情報を読み取る機能を持っていなければならないので、どのパワコンでも情報をとれるというわけではありません。このような場合は対応できるパワコンが示されています。対応できるパワコンは限定されますが、パワコンから電力以外にエラー等の情報も採れますので、モニタリング装置が対応できる場合には便利です。基本的にはパワコン毎の出力を見ることになりますが、パワコン側でストリングの出力も見ている場合は、モニタリングでストリング毎の出力も見ることができます。
一方、電力線から情報をとる場合は、電流と電圧をセンサーで読み取って電力を計算するので、どのようなパワコンにも対応することができますが、電力しか判らないので、前者とちょうど反対の位置づけになるでしょう。パワコン毎に電力をとる場合は各パワコンの出力に電流センサー(CT)を付ければ良いわけですが、センサーはそこそこの値段するので、コストアップ要因になると思います。
上記以外に私が気にしているのはデータサービスです。モニタリング装置を出しているところは大体、クラウドサービスを付けていて、1年分ぐらいはデータを蓄積し、いつでもアクセスできるようになっています。ただ、太陽光発電は20年間運営していくものなので、データサービスも20年間安定して運営してもらわなければなりません。が、この辺りはちょっと読みきれないところもあるかな、と思っています。
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