これは以前にも取り上げた例ですが(本日の屋根太陽光発電量とPVトラブル例)、数日前取り上げたパネル劣化の例との比較のために再度示します。下が出力のグラフです。この発電所は日射計が取り付けられているので、そこから算出される定格出力との比が3年ほどにわたって示されています。実際の日射量との比で示されるため、季節や天候などの影響を受けないのでグラフが見やすいと思います。
このトラブルに関する経緯は以前のブログを参考にして頂くとして、この図を見て判りますように、この例では年に10%以上の出力低下がみられます。これほど大きな低下は劣化ではなくトラブルと考えた方が良いでしょう。多分、インターコネクタの不良が大量に発生しているのでしょう。数日前に見せた例は年率で1-2%の出力低下ですから、劣化と見ても良いでしょう。それでも年に1-2%の低下は劣化としては大きいと思います。本来なら0.5%ぐらいです。
日本でも10年ほど前に不良パネルがよく発生したことがありました。最近のパネルではこのようなことはまず無いとは思いますが、10%以上の出力低下はパネル交換の対象になるはずですから、しっかりと出力をモニターして見つけられるようにすることが必要です。
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