FITが導入される少し前に、住宅用太陽光発電は48円という高額での買い取りが10年間行われるようになりました。最初にその期限が来るのが2019年です。2019年以降は当然買い取り価格が安くなるはずで、その時にどのようなことが起こるのかというのが2019年問題と言われています。
それまでの買取り価格は十分に優遇されている筈ですから、優遇期間終了後は一般競争の価格と変わらなくなると思われます。そうなると、太陽光発電のように不安定な電源は競争力が無いために、かなり買い取り価格は低くなるでしょう。10円ぐらいかもしれません。
10円ぐらいでも、ほとんどのユーザーはほぼ投資を回収しているでしょうし、設備はまだ10年以上使えるはずですから、儲けが少なくなるだけでそれほど問題ないだろうと思っています。
むしろ私は2019年を機会に買取りの選択肢がもっと増えてくるのではという期待を持っています。電力自由化の流れがあるので、電力会社があまりに買取り価格を下げようとすると、高く買ってくれるような会社が出てくるのではないでしょうか。買取りではありませんが、バッテリーを設置して自家消費するように改造するサービスも出てくるかもしれません。2019年をうまく通過することができれば、その後のFITの買い取り期間終了もうまく行くでしょう。
2019年問題ではこれから電力サービスがどのように変化するか、新しい一面が見えてくるような気がします。2019年になる少し前からそのような活動が少しずつ出てくるでしょう。こういう変化があるのは面白いもので、どうなるか世の中をウォッチする楽しみが持てそうです。
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