NEDOが「カナダで初のスマートコミュニティ実証事業を開始」するという報告がありました。対象のオシャワ市は年に200回ぐらい停電があるらしいので、スマートコミュニティの実証には向いているのかもしれません。再生可能エネルギーやバッテリーを導入し、田淵電機の高機能インバーターを用いて系統の安定化やピークシフトの実験を行うようです。
この実験はオシャワの電力会社とも協力し、電力会社から遠隔でいろいろ制御する実験を行うことになっています。
詳細は判らないのであまり言えませんが、報告だけを見ているとおもしろそうな実験です。電力会社が遠隔制御しなくても、新電力やローカルコミュニティなどいろいろなプレイヤーが考えられ、ビジネス的にいろいろな展開がありそうです。
オシャワ市は停電が多くて実験に好適地なのでしょうが、バッテリーを導入しているのでピークシフトや抑制対策など日本での応用も考えられます。前回、2019年問題で電力事業が面白くなりそうだとブログしましたが、このような新しい技術が出てきたらもっと面白くなるでしょう。
太陽電池はターンキー産業で、あっという間に中国に追いつかれてしまいましたが、エネルギー産業はまだまだ広く奥が深いと思っています。日本は高品質の電力供給では定評があります。再生可能エネルギー促進や電力供給の多様化など、ハードとソフトを組み合わせた事業・技術開発が今後どんどん重要になってくるでしょう。
国も民間もこのような事業開発にぜひ取り組んでいって欲しいですし、特に技術開発の分野ではまだまだ日本は頑張って欲しいと思います。
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