機械設備は固定資産になるが・・・　パワコンのリパワリングは全額損金？

2020年5月18日 (カテゴリ: a&veinと再生可能エネルギー, パワコン, メンテナンス, 太陽光事業の会計や税金について)

＊＊＊　目指せ!! 億越えのルーキー＠今治さんより　　パワコン費用の会計処理は？　という指摘記事を書いてもらいました。以下の僕のブログは間違っている可能性が高いです。　＊＊＊＊

パワコンのリパワリングの難しさ　という記事を金曜日に書きました。

その際、僕は新しく買ったパワコン（200万相当？）の会計についても少し書きました。

パワコンは機械設備だから法定耐用年数は１０年である。つまり、年間20万円の損金算入が可能。

こんな内容です。

一方でコメント欄で

たまじろう 2020年5月16日

パワコンの交換であれば修繕費として全額費用計上になると思いますが。

こんなコメントをいただきました。

なんと！知らなかった！！

太陽光発電を初めて３年半。

それまでは全く事業経験がなかったのでこの辺の知識はどうしても足りないのです。

ということで調べてみました。

たまじろうさんありがとうございます。

資本的支出と修繕費

第8節　資本的支出と修繕費　（国税庁のサイト）

税金や法律のサイトは見づらいのですが、この国税庁の記述は比較的わかりやすいです。

簡単にいうと

修繕や補修にかかった金額のうち「そのものの価値を高めるもの」は資本的支出なので固定資産に
原状回復や３年に１度程度のもの、少額のものは修繕費として損金に計上していいですよ

こんな感じですね。

さて、今回の「パワコン９台の交換」はどちらに当たるのかというと・・・

原則論に当てはめていくと資本的支出になりそうな感じです。

理由は

パワコン交換は３年に１度ではない
パワコン交換はどう見ても60万以上かかる
固定資産の前期末における取得価額のおおむね10％相当額以下でない

からです。

一方で、可能性もあるなぁと思うのは

企業会計ナビというサイトのこの記述です

資本的支出か修繕費かを判断する事例の一つに、節電対策としてオフィスの蛍光灯をLEDランプに一斉に切り替える工事があります。この場合は節電効果や使用可能期間などが向上している事実から資本的支出とも考えられますが、蛍光灯やLEDランプは建物附属設備の部品にすぎず、建物附属設備全体の価値を高めるとまでは言えないという見解から、修繕費として処理することが妥当とされています（国税庁・質疑応答事例）。

資本的支出か修繕費かの判断は困難を伴うことが多いため、税法上の取扱いを参考にしつつ、事例ごとに慎重に検討する必要があります。

「LEDランプ建築物付属設備の部品に過ぎず」と言っています。

実際はどうかというと照明設備のない建築物は建築物としては機能しません。

それでも建物付属設備全体の価値を高めるとまでは言えないとしているのです。

パワコンも必要な部品ですが、交換によって発電所全体の価値を高めるとまでは言えないとも言えます。

であれば、修繕費として一括計上できる可能性はあります。

たまじろうさん　ありがとうございます！

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