昨年末にシャープが太陽電池事業を再編するというニュースがありました(シャープ、太陽電池事業の大部分を販売子会社に移転)。太陽電池の製造部門だけは本体に残し、商品開発などこれまで分かれていた部門を販売子会社にまとめるようです。これで少しはフットワークが軽くなりそうですね。しかし、本体に残っている太陽電池製造部門でのコスト競争力が弱いところ(中国に比べて)が改善されたのかどうかは良く判りません。そこにちょっと不安が残ります。
それにしてもシャープは昨年、かなり盛り返したような印象を受けます。さすがに鴻海ですねぇ、よくこれだけ短期間に立て直しました。逆にかつてのシャープ経営陣は一体何をしていたのかと思ってしまいます。太陽電池の製造部門はまだ本体に残っていますが、ここはまだまだ改革していくのでしょうか。
太陽電池製造事業の苦境はシャープに限らず日本や先進国の太陽電池メーカー共通の問題です。どことも再編したり縮小したりしていますが、まだ苦境を脱したという話は聞きません。シャープ・鴻海がこの苦境をどう切り抜けるかは今の経営陣の力量が試されることになるでしょう。とても興味深いですね。
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