すごい雪でしたね。積雪で今日の我が家の屋根発電はゼロです。
さて、今日はスネイルトレイルがあって私が気にしている発電所のデータ比較を紹介します。実は昨年に既に紹介したものなので、その後の経過を加えて報告します。
場所は筑波地域で、この発電所は初期のもので低圧分割になっていて、分割されたそれぞれの発電量がモニタリングできます。同じ場所にあるのでそのまま比較して状況把握できるのが便利です。(もっとも、最近はパワコン毎のモニタリングができるので簡単に同じことができるようになっていますが)
この発電所は6つに分割されていますが、現地調査に行った時、一つの区画に多くのスネイルトレイルが発生しているのを見つけました。スネイルトレイルは直ちに出力に影響を与えることは無いようですが、長期的にはそのパネルは早く劣化するのではないかという不安を持っています。このためスネイルトレイルのある区画は注意してモニタリングしていこうと思っています。モニタリングの方法は、6つの区画の内で最も成績の良い区画に対するスネイルトレイルの区画の一日発電量の比を追いかけていくというものです。最も成績の良い区画はほとんど劣化していないだろうと考えたからです。下の図がこれまでの経過です。
この発電所は稼働してから約1年半経ちますが、スネイルトレイルの区画は成績が良い区画に比べ2-3%出力が落ちているように見えます。一般的に太陽電池の劣化は年率で0.5%ほどと言われていますので、この劣化は大きいと言えます。普通に見ているだけだとこの程度の変化は発見が難しく、このように長期に比較してやっと判る劣化です。地道にモニタリングを続けていくことは大切ですね。
パネル全体で2-3%の劣化となっていますが、一部のパネルではかなり劣化している可能性があります。メーカーのパネル交換の条件は10%以上の劣化がある時ですが、交換対象になるものがあるかもしれません。しかし、交換のためにはパネル出力で10%以上の劣化があることが確実でなければなりません。この確証を得るのは結構大変です。この発電所についても、もう少し劣化が顕著になるまで様子を見ようと思っています。しばらくは我慢です。
しかし、それにしても輸入物の安いパネルはスネイルトレイルが起こりやすいですね。設置後1年程度で発生するなんて先が思いやられます。日本製のパネルではあまりそういう話は聞かないですが、やはり差があるのでしょうか。
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