スネイルトレイルの解説記事から1

日経テクノロジーオンラインでスネイルトレイルに関する下記の解説記事が2回にわたって掲載されました。

「スネイルトレイル」は太陽光発電トラブルについて最近よく聞く話題の1つであり、参考になります。

 

上記の記事のうち前者では、スネイルトレイルは直ちに出力に影響を与えるものでは無いけれども、長期の影響は判らないので注意を喚起しています。後者の「スネイルトレイルを防ぐには」と言う話は、メーカー側でスネイルトレイルが発生しないようなパネルの作り方を示唆するものです。

 

さて、まず発生メカニズムですが、やはりマイクロクラックが引き金になっているようです。そこにバックシートと浸透してパネル内に侵入してきた水分が入り込み、更に表面電極の銀と電気の作用で発生するようです。関連記事も参考に見てみますと、このメカニズムは1年以上前から判っていたようです。

スネイルトレイル1

昨日のブログでも指摘しましたが、マイクロクラックも水分侵入も昔の丈夫なパネルでは考えられないものでした。従って「スネイルトレイル」というのは最近-おそらくFIT以降-のパネルで起こる問題だと思います。太陽光発電の大量普及でパネルのコストダウンが進みましたが、その分、パネルは安物になってしまったような感があります。

 

以前にも指摘しましたが、マイクロクラックは製造時、運搬時、設置工事時、設置後のいつ発生しているのか良く判りません。このためメーカーはパネルにマイクロクラックがあるのが明確であっても、「設置時の取り扱いが悪かった」などの理由で免責を主張することができます。その結果、ユーザーは泣き寝入りになりかねません。

 

ただ、たとえマイクロクラックが製造後の工程で発生したにせよ、それは太陽電池の品質が悪かった可能性があります。昔の丈夫なパネルではスネイルトレイルなど聞いたことがありません。今のパネルでも、品質の良い基板を使っていたら少々のストレスがかかっても簡単にはヒビなど入らないと思います(あくまで個人的見解です)。

 

従って、「スネイルトレイル」はパネルの品質に由来する問題の可能性が強く、メーカーの責任は大きいと思っていますが、では、どのようにして「スネイルトレイル」の起こらないパネルを作るか、それが後半の記事に書かれています。次回触れたいと思います。

 

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