私は屋根発電の他に野立ての発電所も運営しています。この発電所は遠方にあるので、保守は現地業者に委託しているのですが、その業者から、発電量が少し低いので点検しようかと言う問い合わせがありました。
私も発電状況はモニターしていたのですが、全体の出力しか見ていなかったのに対し、この業者はパワコン毎にモニターしていて、そこで一つのパワコン系列の出力が他より数%低いことに気が付いたようです。
私の発電所は5.5kWのパワコンを9台使っています。この9台のうちの1台の出力が他より数%低くても、全体に対する割合は1%にもならず、これでは見落としてしまいますね。パワコン毎に見ていたこの業者は優秀です。保守は細かく見ないといけないという好例となってしまいました。
もっとも、全体の1%にもならない出力低下で、わざわざ点検する必要があるかどうかは判断の分かれるところかもしれませんが、私は(マニアックなため)こういうことが好きなので、私も現地立会して点検することにしました。
で、現地の点検ですが、
まず、悪いと見られているパワコン入力の各ストリングの抵抗をソラメンテで調べました。が、これでははっきりした違いが見られなかったので、次に各ストリングのIVを調べて、異常のあるストリングを特定しました。特定されたストリングの出力は他より2割ほど低かったようです。次にこのストリングまわりの接地抵抗や絶縁抵抗を確認し、異常が見られなかったので、そのストリングの各パネルのIVを調べました。その結果、2枚のパネルの不良が発見されました。不良の発見にIV検査は強力ですね。この業者は英弘精機のカーブトレーサを使っていました。
ここまでかかった時間が2時間ほど、手際よく作業がなされていました。異常が発見されたパネルはとりあえずそのまま残しておいて、データをメーカーに送って交換の交渉をすることになります。データがあるのでメーカーは交換に応じるだろうと保守会社は言っていました。
当日はかなり曇っていてパネルの発電量が少ないので、うまく不良が発見されるか心配したのですが、無事に異常が発見されたのでホッとしました。発見された不良パネルがその後、どうなったかについては次回報告することにします。
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当方の発電所でもソラメンテで異常パネルが見つかりました。
交換になりましたが、取り付けは自分でということで汗をかきました。
業者に頼むと高額な費用がかかります。
クラスタ異常だと発電に対する寄与度はストリングでは3%ですが、過積載しているので年間では1%程度の損失となります。ソラメンテが20万くらいかかるので1枚だけなら微妙ですね。
はじめまして。
パワコンごとの出力をみるというのは必要そうですよね(>_<)
うちのもなんか1台低いのがあるんですよね。。
ちゃんと経過を追ってみてます!
ありがとうございます!