東京大学などがペロブスカイト太陽電池の寿命を改善したという報告がありました(ペロブスカイト太陽電池に10倍の耐久性、東京大学など)。ペロブスカイト太陽電池は日本人が発明したものなので関心を持っていました。発明以来、変換効率は急激に伸びてきたのですが、寿命に問題があるのが課題でした。その寿命が改善されたという報告なので興味津々です。
記事では寿命が改善したというグラフが示されています。このグラフの横軸は時間です。ただ、どういう状態で(光を当てている/当てていない?など)時間経過を見ているのか書いていないので実際にどれぐらい劣化するのか想像し難いのが残念です。とにかくこれまでのものは50時間ほどで使えなくなってしまったのですね。今回10倍改善されたのですが、それでも500時間でほとんどダメになっています。
これだと使い物にならないなと思いましたが、この実験は封止をしていない状態での劣化グラフで、封止をしていれば光照射下で1000時間経過しても劣化は10%以内に収まるそうです。光照射1000時間と言っても、実際の1年分ぐらいじゃないでしょうか。日本の年間の日射量は1200kWh/m2ぐらいですから。封止技術を改善したらもっと持つのかもしれませんが、今のところまだ実用には難しそうですね。
日本発の技術なので期待しているのですが、まだ先は見えないなぁ。
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