京セラが太陽電池の主要材料であるポリシリコンの調達契約を見直すようです(京セラ、太陽光パネル原料511億円損失 米企業との契約見直し)。
昔、京セラが米国の会社と高値でポリシリコンの長期購入する契約をしていたようですが、それが最近のパネルコスト高止まりの主要因になっていたようです。長期契約を止めるわけですから、ペナルティを払うことになりますが、それでも高値で買い続けるよりはマシになるのでしょう。しかしその損失が511億円とはすごいですね。
同じようにシャープも高値のポリシリコン長期購入契約で苦しんでいましたが、鴻海がシャープを買った時にペナルティを払って解消したようです。これはシャープだけの話かと思っていましたが、京セラもそうだったのですね。パナソニックはどうなのかなぁ?
これで日本の太陽電池の高コスト問題が解決されて行ってくれたら良いのですが・・・。
いや、あの頃(2005,6年頃)は太陽電池市場の急拡大でポリシリコンが逼迫し、材料供給メーカーは強気に各太陽電池会社に長期契約を迫っていました。早くポリシリコンを手当てしたところは良かったのですが、乗り遅れたところは高価格長期契約を余儀なくされました。
京セラほどの企業が「限界費用は下がり続ける」という工業生産の基本を理解していなかったのでしょうか?
角国のFITの動向を見ていてもパネル価格が(PCのメモリやCPU生産のように)下がり続けることは明白です。(swansonの法則)
日本人は組織になるとバカになるのでしょうか?