北杜市太陽光発電所のトラブルパネルについては前回までの2件だけが今回の見学で見つかったものです。2件目のホットスポットを観察する際に気がついたことですが、私の持っているサーモビュアー(サーモカメラ)では5-6m以上離れると、このような異常はカメラではうまく見えませんでした。近くと遠くのサーモ像を下に再掲しておきます。
もともと、サーモビュアーはいろいろな誤差を受けやすいので、使う際は注意が必要です。あまり離れると正確な情報を得ることができません。今回わかったのは、その限界が5-6mぐらいかなということです。
最近、太陽光発電所の保守管理が課題になってきて、サーモビュアーを使った観測というのは有効な方法の一つとして指摘されています。私もその点には賛成で、このような発電所見学の際には必ずサーモカメラを持ていくことにしています。
しかし、サーモビュアーでパネルをひとつひとつ観察するのはとても大変で、個人でできるのは50kW-100kWぐらいまでかなという印象を持っています。今回見学したのは北杜市のサイトの一部でしたが、それでも600kWあり、とても見学時間で全部見ることはできませんでした。カメラで観察というのも意外に時間がかかります。
このため、大型の発電所では最近はやりのドローンを使って空撮する方法も試みられているようです。それはそれで良い方法だとは思いますが、今回の経験ではあまり高くから空撮すると異常を発見しそこなう恐れがあることが分かりました。今回の経験が正しいかどうかは判りませんが、取りあえず、サーモカメラ観察は5-6mの距離内で行われることをお勧めします。
次回はもう少し残っている話題を提供しようと思います。
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