北杜市太陽光発電所に行ってきました、不良パネル例1

北杜市の太陽電池は全般的に良好でしたが、典型的な不良モジュールも見つけることができました。まず下の写真を見てください。

焼けセル

錆びついたような茶色のシミのあるセルが判ると思います。サーモビュアー(サーモカメラ)で見たのが下の写真です。

FLIR近く

茶色のシミのあるセルだけが異常発熱していることがはっきりわかります。この時の気温はそれほど高くなく(多分30度ぐらい)、日射もそれほど強くなかったのでパネル温度も50度ほどでしたが、この加熱セルは100度ほどになっていました。

 

茶色のシミはおそらく熱で焦げて発生したものだと思います。セル全体では100度ほどですが、スポット的にはもっと高熱になっているところがあると見られます。

 

このようにセル周辺に焦げが発生するような発熱は、セルの電流不足によるホットスポットではなく接続不良によるもだと考えられます。このまま放置すると焦げが進行し、接続不良の抵抗が増大し、その結果さらに発熱が増大し、最悪の場合は発火事故を起こしかねません。

 

野立ての太陽光発電の場合、周りにあまり燃えるものがないので発火に至っても火事になる恐れは少ないとは思いますが、危険な不良であることは確かです。火事に至らなくても発火状態にまでなるとセル周りが焼損し、その部分が完全に断線状態となると発熱しなくなります。この状態にまで至れば危険はなくなるのでしょうが・・・・。

 

焼損セルが断線状態になっても、電流はバイパスダイオードでバイパスされるので、発電は継続します。全体として少し発電量は下がりますが、わずかなのでモニタから異常を発見するのは難しいでしょう。

 

とにかく、このような異常は火事の危険性もあるので、普段から目視やサーモビュアーなどで観察して、早めに発見することが望まれます。このトラブルの場合、茶色くなっているので目視だけでも発見することができます。迂闊に触ると火傷するほど過熱しているので、注意が必要です。

 

今回紹介したトラブルパネルは中国製でした。偶然ですかね。

次回は、別のアメリカ製パネルのトラブルについて説明します。

 

よりそいプラン 太陽光発電ムラ市場メルマガ登録

太陽光発電ムラ市場セカンダリ無料査定



太陽光発電ムラ市場 パワコンの電気代を10分の1に!