太陽光パネルの反射光で室温が52度になった その後4

(カテゴリ: トラブル例)

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例の姫路の訴訟の話の続きですが、どうも発電業者側の失敗で泥仕合になりそうです。今日、また裁判記録を調べてきました。これで3回目ですが、これまでの経過を少し復習しましょう。

 

まず住宅に近接して設置された太陽光パネルからの反射光で、原告の家の室温が52度にもなったのでパネルを撤去しろという訴訟が昨年起こりました。しかし、パネルからの反射光が家の窓から入るぐらいで室温が52度になんかなるはずがないと疑問に思い、訴訟の経過を裁判記録で追いかけることにしました。

 

実際、訴えの内容を見ると、52度を示しているのは出窓で直射日光が当たるところにある温度計だけで、その部屋の他の温度計は37-38度ぐらいでした。これでよく訴訟になったなと思いましたが、訴えられた方はきちんと対応しなければなりません。

 

被告のJAG国際エナジーは、室温の52度と言うのはパネルの反射光だけの影響と言えないので、反射光だけの影響を示すように原告に要求していたようです。

 

前回、5月に調べた時は、原告が反射光だけによる室温への影響を大学の先生に頼んで調べようとしたものの、その先生が忙しかったので返答が遅れているというところまで判りました。

 

で、今回調べに行って驚きました。

 

大学の先生が真面目に評価したら、太陽光パネルの反射光で室温が52度になると示すのは無理だろうと私は思っていましたが、被告のJAG国際エナジーは大学の先生が評価作業を行う前に、原告の家とパネルとの間の植栽を増強してしまいました。

 

これに対して原告は、植栽を増強したため反射光の部屋への影響を評価することができなくなった。これは訴訟の妨害行為だと原告に対して更に損害補償を増額要求してきました。

 

初めに反射光による被害があると原告が訴えた時に、JAG国際エナジーは下の写真のようにパネルと家との間に少しばかりの植栽を植えていました。今回の訴訟記録の写真を見ると、確かに原告の家の前の植栽が大幅に増強されています(すみません、閲覧はコピーできないのでその写真を示すことができません)。

植栽

多分、パネルからの反射光の影響はこれで大幅に少なくなるのでしょうが、さすがにこれは訴訟の妨害行為でしょう。JAG国際エナジーもバカなことをしましたね。放っておけば反射光で室温が52度になるなんて証明できなかったに決まっているのに・・・。また、裁判所の印象も悪くなるでしょう。

 

私もガッカリしました。これで、反射光によって室温が52度になるようなことは無いと正式に証明される機会が無くなってしまいましたので。後は泥仕合になるだけですね。JAG国際エナジーはどう対応していくつもりでしょうか。

 

私としては、とにかく結論だけは見極めておきたいと思っていますが、まぁ、来年あたりにまた裁判記録を調べたら結論が出ているだろうと思います。この件はそれまで放っておくつもりです。

 

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2 Comments

太陽光発電道楽人

コメント有難うございます。現在の裁判状況がどうなっているかわかりませんが、来年1月あたりに状況を見に行く予定です(予定は変わるかもしれませんが)。

soraris

お世話になっております。
記事を大変興味深く拝見しております。
地理的に私はこの裁判を大変注目しつつも、足を延ばしづらいため、また、ぜひ来年の裁判の記事を興味深くお待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。

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