太陽光発電の架台強度(続き)

(カテゴリ: 安全問題, 規制緩和)

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FITが導入された時に規制緩和が行われ、太陽光発電は50kWまで一般用電気工作物として取り扱えるようになりました。50kW以上は事業用電気工作物としていろいろ規制を受けますが、50kWまでだと電気製品のような簡単な取扱いになってしまいます(低圧での連系の時ですが、ほとんど低圧連系です)。

 

太陽光発電アレイは建築物でもなさそうなので、そうすると低圧50kW以下の太陽光発電所を規制する法律はあまりないような気がします。もちろん、そのための規制緩和なのでしょうが・・・。

 

電気工事は電気工事士がやらないといけないですが、設置に関しては特に規制はありません。架台の耐風圧強度に特に規制があるわけではないと思います。

 

このために不十分な強度の太陽光発電所がかなり設置されているのではないかと危惧しています。現に、伊勢崎のような事故が起こっていますが、人災が無かったのが本当に良かったと思っています。

破損架台

では、耐風速はどれぐらいにすればよいのでしょうか? はっきりした指針がありません。いくつかの架台は35m/sになっています。実際の設計に際しては、たいていの場合安全率をかけているので、多分もう少し強い風に対しても持つのだろうと思っています。35m/sがギリギリ許せるところでしょうか。

 

それにしても、自分の発電所の架台強度がどれぐらいか認識していないオーナーもいるようなので、それは問題だなぁと思っています。中には「税金控除の100%償却に間に合わせたいから、何でも良いので3月までに作ってくれ。」などと言うとんでもない人もいます。もし事故があれば、責任はオーナーにあります。もちろん、工事が不適切であったと工事業者を責める手もあるでしょうが、それは加害者側の内輪の問題で、第一義的な責任はオーナーがとらなければなりません。

 

太陽光発電所のオーナーで、自分の発電所の架台強度をまだご存じでない方は、調べておくことをお勧めします。架台自体の強度は架台メーカーで、基礎の強度は設置業者に聞けば判るでしょう。

 

35m/sぐらいはあると期待していますが、それ以下なら補強を考えた方が良いのでは。

 

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