経済産業省が開催した太陽光発電競争力強化研究会の報告書がまとまったようです（太陽光発電競争力強化委員会 報告書）。競争力を強化することは良いことですが、どうも日本の太陽光発電は海外に比べて競争力が劣るようで、そのことに問題意識を持つ経済産業省がこの委員会を開いたようです。
確かに日本の太陽光発電のコストは海外に比べると高いという気がします。この報告書でも下図のように客観的な数値でそれが示されています。
非住宅
住宅
このような価格差は日本の複雑な流通システムに由来していると研究会では指摘しています。FITの高値買取りがあるので価格を高く設定でき、そこにいろいろなプレーヤーが儲けようと入り込んでくるのでしょう。従って、競争力のある価格にするためには、FIT買い取り価格を下げていくことが一つの方法であると研究会で指摘しています。
FITはやはり市場を歪めますねぇ。 FITの買い取り価格もかなり下がってきましたが、まだ少し高いと思います。また、メガソーラーなどで高いFIT価格の権利を得ていても事業に時間がかかってこれから設置するところなどは、まだ高いコストを受け入れる余地がありますので、しばらくは高めの価格が続くかもしれません。まぁ、今後もFIT価格は下げていくでしょうし、制度も見直されていきますから、それにつれて市場も適正化されていくことを期待しています。
この研究会では他にも競争力強化方法を指摘していました。詳しくは報告書を参考にして頂ければと思いますが、私には今一つピンと来ませんでした。やはりFITの適正化が最重要だと思っています。
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