「MIT、太陽電池を強力な光で修復する技術を発見」という記事がありました。そんなことができるのかと思い記事を読むと、これはまだ実用化されていないペロブスカイト太陽電池についての話でした。
ペロブスカイト太陽電池については昨日のブログでも紹介しましたが、最近注目を浴びています。しかし、実用化もされていないものの修復技術を発見と言われても・・・。これはMITが悪いのではなく、記事を書いた記者のセンスの問題なのでしょう。
ペロブスカイトと言うのはある種の結晶構造を持つ材料の総称で、この材料の中には超電導性質や半導体性質、圧電現象などいろいろおもしろい性質をもつものが多くあります。その中で半導体性質を利用して太陽電池もできたのでしょうが、更に強力な光を当てると内部の電子的欠陥が消えるという性質もあったようです。
太陽電池の中にはCISのように光を当てると効率が良くなるという優れものもあります。ただし、これは通説で学術的な報告ではないため、本当かどうかわかりません。またアモルファスシリコン太陽電池は光を当てると劣化するという情けない性質を持っています。とにかく、光というのは意外に強力でいろいろな効果を持つようで、これにより欠陥が修復されるということもあるかもしれません。
昨日、ブログでペロブスカイト太陽電池は信頼性がまだ良く判らないと指摘しました。そこに「光を当てて欠陥が修復される」ことが発見されたのは良い話のように聞こえますが、逆にこのように変化する性質を持つというのは、材料が安定でないのではないかという不安も持たせます。
判りにくいですねぇ。
やはり、シリコン太陽電池が一番信頼がおけるのでしょうか。
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