昨日、太陽光発電所の検査についてアップしました。この検査はブログで書きましたようにサーモビュアーとIVカーブトレーサで行いました。
しかし、正確に言うと、この発電所の保守を移管している会社で予め「ソラメンテ」も使っていました。この辺りの話について少し補足しておきます。ポイントは二つあります。一つは半年前の点検の時のもので、もう一つは今回のものです。
- まず半年前の話から・・・。
半年前の検査の時は「ソラメンテ」でのチェックから始めました。そこで抵抗値が高いなと思われるストリングがありました(太陽光発電の動作チェック3)。そのストリングの各モジュールをサーモビュアーで見て温度の異常が見つかった訳なので、初めからサーモビュアーだけの検査で異常モジュールを発見した訳ではありませんでした。(但し「ソラメンテ」で示された抵抗値22Ωは、私が勝手に高いと判断しただけで、ソラメンテメーカーの判断値からは十分低い値でした。ふつうに検査していたら見逃していたかもしれません。)
- 今回の検査
今回は前回の経験から異常なモジュールの場所が判っていましたので初めからサーモビュアーでの検査を行いました。しかし、この検査は保守を移管している会社と一緒に行ったので、彼らは予め「ソラメンテ」で全部のストリングの検査をしていました。その時、半年前に抵抗値が高く測定されたストリングの抵抗値は12Ωと、前回よりかなり低く、また他のストリングの抵抗値(11 – 12 Ω)と同程度でした。もし前回の検査なしに今回の検査を「ソラメンテ」だけで行っていたらモジュール異常を見逃していたかもしれません。
さて・・・・、
私が今太陽光発電所の検査に取り組んでいる目的の一つに、何とか経済的に効率的に発電所の検査をする方法を見出したいというものがあります。近年ではいろいろな検査機器が提供されるようになってきましたが、まだ結構高いと言えるでしょう。経済的に効率的にというのはなかなか難しそうです。
いろいろ考えてサーモビュアーとIVカーブトレーサを購入しました。実際に発電所を運営している人が購入しても負担にならない程度のコストで調達することを目指していましたが、いずれも15万円ほどするのでとても経済的とは言えないかも知れません。それでも、サーモビュアーもIVカーブトレーサもぎりぎりまでスペックを落とした低価格品を購入しました。
使い方としては、まずサーモビュアーで異常らしきモジュールがないか見て、怪しいものをIVカーブトレーサで調べるということになります。
このためには、サーモビュアーで異常らしきモジュールを発見できなければなりませんでしたが、今回は「ソラメンテ」の力も借りているので、まだ私が目論んだ手法として使えるかは確認できていないなと思っています。「ソラメンテ」と一緒に使えばかなり確実に問題を発見できそうですが、「ソラメンテ」は高い割に機能が低い(太陽光発電の動作チェック7)のであまり使いたくありません。何とかサーモビュアーとIVカーブトレーサで頑張りたいなと思っています。
チャンスがあれば、いろいろな発電所に行って経験を蓄積し、良いやり方を工夫していきたいなと思っています。
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